「もしもし！かめさん」

5日目
1月21日
今朝もよいお天気です。
おなじみの宿に咲いているハイビスカスのハーブティーで目を覚ました後、8時に朝食を。


朝食の準備に下りてきた宿のご主人から、近くの海にイルカが来ているとの情報があり、早々に食事を済ませ、ケアラケクア湾へ向かいます。




駐車場につくと、海のほうがなにやらにぎやか。期待が膨らみます！！

車を降り、浜辺へ向かうと水面に水しぶきが。スピナードルフィンが水面ジャンプ！今日はイルカさん、こちらに遊びにきていました！！

浜辺で、一泳ぎしてきた男性が「今朝は素晴らしい朝だったよ」と話しかけてきます。
イルカさんたちと楽しむ海を想像して、胸が膨らみます。

早々に準備をし、ホヌーさんがチェックの為、先に海へ。
私たちはストレッチをした後、ホヌーさんを追い海へ入ります。

海水に海をつけた瞬間、水中にイルカたちの声が響きます！”キューン　キュイーン”という声を聞きながら、近くにいるイルカを探します。
声もだんだん大きくなります。水底を見ながらホヌーさんのほうへ近づいていったそのとき、イルカたちの群れが姿を見せました。

それはそれは美しい泳ぎ姿で。心の中で歓声をあげます。

どんどん大きくなってくるイルカの姿に見とれていると、また違う群れが近づいてきます。(※1)


見とれていると、一匹のイルカがすうっと近づいてきました。目をつぶったそのイルカは、眠ったままエコロケーションでコミュニケーションをとりに来てくれたようです。
水面まで来て呼吸した後、まっすぐに海底へ潜っていきました。


からだをこすり合わせたり、抱き合うようにして泳ぐイルカたち。

イルカの笑い声が聞こえてくるようです。


ある若いイルカは、バブルリングを作って一所懸命くぐる練習をしていました。
まだ上手に作れない、小さなバブルリングを追いかけて、狙いを定めて水面を目指していましたがくぐれません。
「イルカさんも練習を重ねて上達するのだな」と、ちょっと勇気付けられました。

イルカさんたちの陽気な姿、一緒に楽しむ海。本当に心癒される時間を過ごしました。


私たちが浜へ向かって泳ぎ始めると、イルカの群れがついてきました。「もう帰るの？」とでも言うように。
お別れを心に想いながら、そのまま浜へ向かって泳ぐとイルカさんたちは沖へ戻っていきました。

浜へつき、体を温めているとちょうどお昼時に。今日はここの浜辺でランチです。

イルカが去った後の海はいつもの静かな海に。遠くにクジラが尾びれを水面に打ち付ける姿や、潮を吹く姿を遠くに眺めながらの昼食。贅沢なときを過ごしました。




午後、ホナウナウへ。


ドルフィンダイビングおめでとう。


そして、ホヌーさんへお礼のレイ。




イルカさんたちは、はるか南へ向かったようです。
静かな海に入り、暫しシュノーケリング。
この旅最後の海を味わいます。



軽い海水が肌に心地よく、波に揺られながら次第に海に溶けてゆきます。



日差しも柔らかくなり、海から上がると、近くで泳いでいたウミガメたちが満ち潮に乗って海藻を食べに来ていました。
トプントプンと打ち寄せる波にもまれそれを楽しむようにしながら、上陸目指して寄ってきます。



カメさんもお別れを言いに来てくれたのかな?



夕暮れも近くなり、カメさんとホナウナウにお礼とお別れを告げ、車を発車します。

すると、ホナウナウの沖を、子クジラが2頭潮を吹きながら泳いでゆきました。

ハワイイ島の海最終日に、みんなが粋な演出をしてくれました。

4人でのハワイイ島最後の夜。
お話は尽きず、夜が更けてゆきました。


いよいよ明日お別れです。

※1 合計4～5グループの群れが来ていて、全部で100頭くらいがいたようです。